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2007/04/17

妄想するなら稽古やれ!

今、通っている都内の稽古場は沢山のスタジオがごちゃっと渾然一体としているのだが、これまでになく多くの知り合い達がそこに偶然集結している。
『血の婚礼』森山未来君や池谷のぶえさん、『何日君再来』筧さん、以前『青木さん家の奥さん』で演出を担当した時の主演アイドルグループ・MAのみんな、で、つい先日まで『レ・ミゼラブル』(橋本)さとしさんがいて、それと入れ替わるように明後日から鹿殺しのチョビちゃんや丸尾君もこの稽古場に通うそうだ。
考えてみればうちの稽古場には
SMAPメンバーがいるし、『何日君再来』にはモー娘。辻ちゃん、石川ちゃん、黒木メイサが、『血の婚礼』にはソニンが、そしてレミゼには鹿賀丈史までいる。
なんだかちょっとした芸能村ではないか。

てなわけで、休憩時間にはお互いの稽古場を行き来したりして、なんとも賑やかエブリデイなわけだが、昨日、ケータリングの黒豚ミニメンチかつバーガー(まい泉)をスタジオの隅で頬張りながらマッチャーはふと考えた。

…もしも今、この稽古場が空襲に遭ったら、かなりの数の優秀な演劇人とアイドル達が死んでしまうではないか、と。

そしてこんなことも考えた。

…もしも今、この豪華なメンツに混じってマッチャーが死んでも、報道的にはいまいちインパクトに欠けるのではないか、と。

で、結局こういう結論に行き着いた。

…俺、まだ死ねない。

だって、どうせ爆死するならせめてチヤホヤ(?)されたい。
これだけのメンバーだ、追悼番組だって余裕で作られるだろう。
だが番組の最後に、『悲しみの犠牲者』と銘打たれ、小さく名前がテロップでスクロールするだけの扱いでは、マッチャー、死んでも死にきれない。
ベタで構わない。
「惜しい人を亡くされました…」
そんな感じで、世間の同情をどばっと独り占めしたい。
そう考えるとなんだか無性に落ち着かなくなってきて、もちろん本気で空襲に備えていたわけではないのだが、たまの休憩時間も意味もなくスタジオの外に出ては、軽く避難ルートを確認していたマッチャー。
心の奥底には、唯一の生存者として各種報道機関の質問に沈痛な面持ちで応える、ある意味非常にオイシい自分がはっきりと存在していた。

「この空襲は多くの人命を奪っただけではありません。演劇界の未来をも奪ったのです!」

後年に語り継がれる名言を意識してみた。いかがなものだろう?

が、その結果、昨日の立ち稽古はいかんせん集中が途切れ気味で、かなり精彩を欠いたものになってしまった。
台詞も非常にアバウトなものになってしまい、酷い時など途中でしゃべるのを諦めて、スタスタ袖に引っ込んだりしてしまった。

マッチャーという男…我ながら残念な男である。

じゃ、シーユー。

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