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2007/06/27

今、考えるに完全なバッタモンだと思う。

ジュニアハイスクールの時、無二の親友が同級生の彼女と週末に人生初デートに臨むというので、クラス1のファッションリーダーを自称するマッチャーにコーディネートを依頼してきた。

親友の目は完全に血走っていた。

なにせ田舎の素朴極まりない健全なジュニアハイスクール・ストューデントだ。
出来立てホヤホヤ&ウブなカップルだからして、当然、2人は学校以外の場所で会う機会などこれまで一度も無かったわけで、そんな彼らにとって『私服で初デート』の持つ意味は、かのFUJI ROCKと比肩するほどの一大イベントと言ってもいいだろう。

いや、FUJI ROCKなんか目じゃないか。
猪木が平壌で開催した平和の祭典ぐらいの勢いか。
なにせ普段の制服姿からは想像もつかない、私服のセンスを真っ向から問われるのだ。
株を上げるチャンスである一方、一歩間違えれば、幻滅だってされかねない。

親友に彼女ができたことを知っていたのはクラスでマッチャーだけだった。
今では『口が軽い』を遥か通り越して、『口が無重力』と知人達から恐れられる猛烈オシャベラーなマッチャーだが、その時ばかりはクラスの誰にもこのことは言わずにおいた。
それほどその親友を大切にしていたし、彼がマッチャーにだけ彼女の存在を明かしてくれたことが本当に嬉しかったからだ。

マッチャーは熱い心意気でもってその重大任務を引き受けた。

デート前日の土曜日、マッチャーはせっせと貯めたお小遣いを握りしめた親友を、マッチャー御用達のヤング洋品店にエスコートした。
その店は、東京でいうところのゼンモールをずっとカジュアルにしたような装いで、おしゃれなデザインに溢れ、品数も豊富、値段も中学生が少し背伸びすればなんとか手の届く範囲で設定されていた。
親友のリクエストは、「NOWなトレーナー」
流行に敏感なマッチャーはこの相談を持ちかけられた時から心に決めていた。

ここは、ペイズリーだぞ、と

ペイズリーと言えば、アレである。
ミドリムシ的柄のアレである。

今でも根強い人気を誇るこのデザインは、マッチャーが中学生当時、黒船来航のように福井のファッション界で猛威を振るっていたわけで、右を向けばペイズリー、左を向いてもペイズリー、シャツにペイズリー、靴下にペイズリー、バンダナにペイズリー、ネクタイにペイズリー、帽子にペイズリー、ハンケチにペイズリーなどなど、ありとあらゆる衣類にサイケなミドリムシが多数寄生していたのであった。

これぞペイズリー!なトレーナーをチョイスしなくては…」
マッチャーは目を皿のようにして店内を物色した。
で、マッチャーは渾身の一着を探し当てた。

目にも眩しい純白のトレーナー。
だけどフロント中央に巨大ペイズリーがほんの一匹…。

これ以上にペイズリーなデザインが他にあるだろうかっ!!!
まさにペイズリーを超えたスーパーペイズリー。
てか、もはやただの巨大化したミドリムシ。

親友は手放しでそれを喜んでくれて迷わず購入。
翌日それを着て、嬉し恥ずかし初デートに出かけたという。
ある意味、街行く人々の視線を独り占めしたに違いない。
ど根性ガエルのピョン吉以上の平面インパクトを巨大ミドリムシは誇っていたのだから。

親友よ…。
許して欲しい。
あの時は本気で超クールだと思ったんだ。
よくよく見れば超キモ〜い以外の何者でもないハズなのに、それに全く気付かない、マッチャーのケアレスミスだったんだ。
その後のデートの話は聞かなかったが、彼女の顔はひきつってなかったかい?
「…えっ?…それって、ペイ………………ズリー?
って、なんなかったかい?

親友よ…。
君は今、幸せに暮らしているだろうか?
ペイズリーがすっかりトラウマになってはいないだろうか?

親友よ…。
もしもあのトレーナーをまだ持っていたらぜひもんで譲って欲しい。
あんな度肝を抜くデザイン、後にも先にも見たことないから。
ブログに写真をバチーンと掲載して、みんなで大笑いしたいから。

最後に読者諸君よ…。
こんなどうでもいい思い出をがっつり振り返るマッチャーを、どうか大目に見てやって欲しい。
なんだかふと書きたくなったんだ。

さ、今日も生きるぞ。

じゃ、シーユー。

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