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2007/06/19

ま、とっくに別れてると思うけど。

さて、いつもながら長い本番が終わるとすっかり腑抜けのマッチャー。

昼間っぱからリビングでスカなんぞをガンガン鳴らしながら、ソファーに横たわり、稲中とか読んでます。

世界の…いや、アジアの…いや、日本の…いや、関東全域の…いや、東京の…いや、世田谷区の…いや、下北沢周辺の腑抜けランキング、ベスト3には入るであろう、まずまずな腑抜けっぷりだと思う。

腑抜けと言えば思い出す。

あれは高校受験に失敗して早過ぎるニートと化し、日々、実家で腑抜けていた時のことだ。
アルバイトの一つもせず、いわんや、職に就こうともせず、かといって翌年の受験に備え勉強する気もサラサラなく、若くして人生の展望を見失った十五のマッチャーは、ただただ毎日、昼過ぎに起きて、笑っていいともをぼさ〜っと見た後、なんとな〜く駅前周辺をうろつき、「逆ナンでもされないかな〜」なんてことばっかり考えていた生けるゾンビであった。
そんなマッチャーを悪く噂する近所の人がいれば、夜中にその家の車のフロントガラスに、デカデカとマジックで「うんこ」と書いてやった。
将来に対する得も言われぬ不安にさいなまれた夕暮れ時には、マッチャーが通っていた中学校の隣にある公園の土管に潜り、一人で辺りが暗くなるまでじっとうずくまっていた。
土管の内側は、当時、女子中学生の秘めたる恋心を落書きするキャンパス代わりになっていて、無数の「○○先輩、大好きです!」「○○くん、Zokkon!」的な丸文字で埋め尽くされていたのだが、その中にマッチャーの名前もいくつかあったのだ。

…今から振り返ると、「何やってたんだろう?」と吐血せんばかりに思う。

だが、例え『かつての栄光』と呼ぶにはあまりに子供じみたそんな落書きでも、当時のマッチャーにはそれは唯一すがることの出来る輝ける思い出だったわけで、よって、土管インすることは、心の平静を必死で保たんとする、ただ一つの逃げ道だったのだと思う。
ホラ、日韓W杯直前に左足甲を骨折したベッカムが、早期回復を目指して導入した酸素カプセルってあったじゃない?多分、あれに近い効果はあったかもね。

さて、そんなマッチャーが初夏のある朝、たまたま早起きをすることになる。

ボケ〜っと窓の外を眺めていると、通りから「きゃっきゃ、きゃっきゃっ」と楽しそうにじゃれ合う声がするではないか。
果たしてそれは、明るい日の光を浴びながら自転車を二人乗りしてイチャイチャと登校する、とある高校生カップルであった。

マッチャーはあの時の感覚を今でも忘れない。
稲妻に撃ち抜かれたかのようなあの衝撃…。
なんでもない光景のはずなのに、それまで暗闇を彷徨う生けるゾンビだったマッチャーにはとてつもないインパクトとしてその目に映ったのだ。

「セーラー服女子と清く正しい男女交際をしよう」

一瞬で目標が定まった。
で、それから大慌てで学習塾に通い、高校受験を目指した。
で、勉強し過ぎて進学校に入学してしまった。
で、肝心の男女交際も『清く正しい』とは程遠いものの連続だった。
で、明治大学に行くことになり、書き尽くせぬ紆余曲折を経て現在がある。

あの二人乗りカップルとあのタイミングで出会わなければ、確実に今の自分はない。
あのカップルに出会えたからこそ、高校受験失敗もフロントガラスに「うんこ」も土管インも微笑ましく振り返ることが出来る。(うんこの件はさすがに申し訳なかったと反省していますが)

二人乗りカップルよ、本当にありがとう!!!
マッチャーはアナタ達に人生を救われました。

やー、人生ってどこでどう転ぶか本当に分からないものですね。
ってことで、以上、腑抜けマッチャーの本当にどうでもいい昔話でしたっ。

じゃ、シーユー。

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