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2007/07/11

それでも二人は夫婦。

昨日の午前中、家族三人で近くの公園まで散歩に出かけたのだが、これはその帰りの道での出来事。

遊び疲れてスヤスヤ眠った息子を乗せたベビーカーを押すマッチャーと、その隣をテクテク歩く奥さんは、静かな住宅街に差しかかった。
ふと、「朝からいい家族の風景ではないか」と思ったマッチャーは、

「リエちゃんってさー、なんで俺なんかと結婚したの?」

と、ベタにも程があるSWEETな質問を、イタズラ心半分できいてみる。
「俺なんか」とは言ったものの、もちろん卑下して「なんか」とつけたわけではない。
照れ隠しのニュアンスを多分に含んだ、「なんか」である。

周りには誰もいない。
例え奥さんがどんなにノロケても、誰の迷惑にもならないだろう。

しかし、奥さんの口から出た言葉はマッチャーの予想に全く反したものだった。

「気が触れてたのかなー」

…ビックリした。
だって、とってもしみじみ言うんだもの。

「えっ?!」と思わず耳を疑ったマッチャーに、奥さんはさらに続けた。

「多分、心が弱ってたんだねー」

一粒で二度ビックリした。
これじゃまるで羽賀研二に金を巻き上げられた被害者発言じゃないか。

「じゃあ、なんでアナタは私と結婚したの?」

と今度は奥さんがきいてくるので、マッチャーは結構な甘い声でもって、

「それは……………運命かな

と言うと、その瞬間、奥さんはドリフのコントみたく、

「ぶーーーーーーっ!!!!!」

と吹いた。
あの志村やカトチャンに、芸に厳しいと恐れられていた若き日のいかりやも、おそらく目を細めるだろう、そんな見事な吹きっぷりだった。

そんな奥さんに、

「でも、俺と結婚してなかったら、この愛しい息子は生まれなかったわけで!」

と、必死に反論すると、奥さんは平然と、

「私、誰と結婚しても、この子、産める自信あるよ」

とのたまう。

「ど、どうやって産むのよ?!」

そんな超常現象は断固認めないマッチャーの至極まっとうなツッコミにも、奥さんは動ずること無く、

「テクで」

とソリッドに答える。

「…なんなんだ???そのテクってどんななんだ???」

すっかり動揺してしまったマッチャーは、ついムキになって、

「てか、俺とリエちゃんは10コも歳が離れてるんだよ!俺は人生の先輩なんだから、少しは敬ってよ!!

とハイトーンボイスで言ってしまった。

「普段、こんなこと思ったことないのに…」
すぐさま失言を悔やんだ。
いくら歳が離れていても、「敬え」なんて思い上がりもいいところだ。
ものの弾みとはいえ、ちょっと乱暴だったな…と反省して奥さんを見やったところ、奥さんの口元にはわる〜い微笑みが浮かんでいて…。

その後、スーパーに寄ったのだが、そこでマッチャーは奥さんに、「フルーツ買って下さい、先輩!」とか「無洗米も追加でいいですか、先輩!」とか、「先輩、道が狭いんでベビーカー、ちゃんと寄せて下さい!」とか、周囲にもはっきり聞えるハキハキ声で、これ見よがしに先輩先輩いじられた。

そしてそのかなりムカつく後輩キャラは、家に戻ってからもしばし続いた。

…いやー、十五の夜でもないのに、盗んだバイクで走り出しそうになったよ。

じゃ、シーユー。

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