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2007/08/30

今を生きる。

え〜、昨日の『グラインドハウス』同様、この夏、このことも言わせて欲しい。

一週間ちょっと前になるが、夏の高校野球決勝でストライク・ボールの判定を巡り、試合後、負けた広陵高校の監督が球審にクレームをつけた。

「ストライク・ボールで、あれはないだろうというのが何球もあった。もう真ん中しか投げられない。少しひどすぎるんじゃないか。負けた気がしない。言っちゃいけないことは分かっている。でも今後の高校野球を考えたら…」

がそれである。

試合は8回裏、4点差をつけて広陵がリード。
追う佐賀北高は1アウト満塁。カウントは1−3。

エース・野村が打者の膝元に投じた渾身のストレートは無情にもボールと判定され、押し出しでまず1点。
あまりの驚きにエースはあんぐりと口を開け、あまりの悔しさにキャッチャーはミットで3度地面を叩いた。
で、その後、甲子園に来るまで公式戦本塁打がゼロだった副島選手による奇跡の逆転満塁ホームランが飛び出し、佐賀北が劇的な優勝を飾ることになる。

広陵の監督は試合後こうもコメントした。

「あの1球は完ぺきにストライク。ウチでは審判の判定にどうこう言う教育はしていない。その子(エース)が言ってくるんだから。キャッチャーは『どうしたらいいですか?』という顔をしていた」

この場面はその夜のスポーツニュースで見ることが出来た。
確かに際どいコースではある。際どいコースではあるが、あくまで私見で言わせてもらえば、ま、普通にストライクっスね。
とはいえ、あの場面、8回裏で4点差というゲーム展開、そしてこれまで旋風を巻き起こしてきた佐賀北の好印象を考えると、ついつい「ボール」と言いたくなる球審の気持ちも分かる。

だって、その方が試合が盛り上がるもの。

まさかその後、ホームランが出るとは思ってもみなかっただろうが、あの感動的なシーンの演出に一役買ったのは、間違いなくあの球審だったといえる。

だが、野球において、特に高校野球において審判の持つ権限は絶対なわけで、その審判が「ボール」と言えば、もうそれは「ボール」以外の何ものでもないわけで。
だから、あのボールは誰が何と言おうとも「ボール」だ。
広陵の監督が選手をかばい文句を言いたい気持ちも分かるが、人間が審判をしている以上、例え高校野球であろうとも、それこそが“野球”である。

しかし、マッチャーが「あ〜、こいつマジで最悪だわ」と思ったのは、翌日スポーツ新聞で読んだ試合後の球審のコメント。

「低いと思った。ミットが下から上に動いていた。ボール、 ストライクは私の責任。(判定にも)バラつきはなかった。あれは低かった」

…ねえ、これって、「あれは低かった」だけでいいんじゃないの?
例えそんな風に思ったとしても、「ミットが下から上に動いていた」って言葉はぐっと飲み込むのが、高校野球に携わる大人の常識でしょうよ。

これを聞いた広陵のキャッチャーは、一生とまではいかないまでも、おそらくこれからの長きに渡って、あの日のミット裁きについてずっと後悔し続けることになるだろう。

「自分がミットを動かしていなければ、ひょっとして…」

そんな超後ろ向きなミットミット人生を歩んでしまうに違いないのである。
だってあの瞬間ミットを動かしさえしなければ、三年間苦楽を共にしたチームメイトと笑顔で優勝を勝ち取ることが出来たかも知れないのだ。

いつのまにか“明日”のために“今日”を生きるようになってしまった我々大人にとって、“今日”のために“今日”を精一杯生きている高校球児の姿は、それはそれは目が潰れそうになるぐらい眩しい。

そんな輝ける彼らを前に、自らの正当性のために安易なコメントを出したこの球審のデリカシーの無さには、マッチャーは甚だ憤りを覚えた。
どんなに実績のある審判だろうが、こんな大人に高校野球を裁く資格はない。
日本のマスコミも、結局この倫理観が欠如したコメントに関しては完全スルー。
…ったく、相変わらずレベルが低いったらありゃしないよ。

とまあ、そんな熱い思いにうち震えながら、今日もマッチャーは順調に働いておりますっ。
炎天下の中、“今日”のために“今日”を生きている実感を久々に感じておる次第であります。

今、深夜ドラマを撮らせてもらってるんだな。
こんな感じで。
Img_1170

これまで監督と言えば山本晋也なイメージしか持っていなかったマッチャーは、「監督、監督!」と大勢のスタッフさんに連日呼び倒されているだけで、すでにアップアップな感じですが、とにかく楽しくやらせてもらってます。

舞台の稽古と平行しての撮影なのでなかなかに大変ですが、精一杯頑張りますんでどうか皆様、「…ファイト」程度でいいので陰ながらひっそりこっそり応援して下さいませ。

ドラマについての詳細はまた追って報告しますね。
てか、昨日発表になったんですね。
そうそう、『ハリ系』ってドラマです。

ハリネズミ系の人間やワニ系の人間が出てきますが、決して妖怪系ではなく、ほのぼのとした可愛いラブストーリーです。
意外や意外、かなり可愛いですよ、ハリネズミ人間
ワニ人間はずいぶん面白いことになってるし。

オンエアーはまだ先ですが、良かったら観てちょ。

じゃ、シーユー。

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