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2008/08/25

たまにスポーツについて長々と語りだす癖がある、俺。

(※えー、始めに断りを入れますが、これ、先週の木曜日に書いたものです。前回のブログで触れた通り、更新が滞ってしばらく放置になってたんですね。タイムラグはありますが、せっかくだからそのままそっくり掲載させていただきますよ。今、読むと別の趣もあるので)

意外と思われるかも知れないが、マッチャーは結構なオリンピック・ウォッチャーなのである。

しかも今に始まったことではない。

84年のロサンゼルスオリンピックから、毎回この時期は暇さえあればいかなる競技であってもテレビに齧りついているほどのハード・ウォッチャーっぷりなのだ。

テレビも流し見で、この時期だけ、「ニッポン!ニッポン!」騒いでる軽薄な輩とは一線を画している自負がある。

で、好きだからこそ、ここまでその話題には敢えて触れなかったが、我慢しきれず今日は言わせていただく。

今晩の決勝戦でアメリカとぶつかるソフトボールと、予選を4位で通過し、明後日の準決勝で韓国とぶつかる野球の星野ジャパンは、ここまでの戦いぶりから見て、絶対に金メダルなど取れるハズがない。

星野ジャパンにいたってはメダルすら危ない。

ええ、これ、断言してもよく!

非国民と言われようが全然結構!

マイナス指向と言われようが全然結構!

こちとら4年に1回のオリンピックに向けて、その間に行われる強化試合、予選大会まできちんとチェックしているのだ。

ハード・ウォッチャーとして冷静に判断した上でそう分析するのだから仕方が無い。

そもそも日本の団体競技というのは、昔っからまるっきり進歩がないのさ。

ようは、最終的に必ず精神論、根性論を前面に押し出してくる。

勝負事においてメンタル面が重要なことは大前提だとしても、だ。

「お前しかいない」とか「やられたらやりかえせ!」的な、短絡的としか言いようがない起用法や試合運びでもって、大事な試合をコロっと落とすケースをこれまで日本チームに何度も見てきた。

オリンピックの試合は、あくまで競技であって戦争ではない。

大体、熱けりゃいいかって、そんなの他の国の選手も同じぐらい熱いよ、日本の選手ばっかが4年間努力してきたわけじゃないんだから。

いくら「勝ちたい気持ちが強い方が勝つ!」とか言ったところで、星野ジャパンが準決勝で対戦する韓国はメダル獲得に徴兵免除までかかっている。

技術面はともかく、精神面ではとても敵わないと見るのが妥当だ。

予選リーグ→決勝までの一連の流れの中で、現時点の自分達と相手の戦力を正確に分析し、それに合わせて臨機応変な戦術を用いる、そんなクールなチームが金メダルを取るのだ、最終的に。

そもそも、いくらダルビッシュがプロの試合で勝っていても、シドニーの松坂がそうだったように、それがそのままオリンピックのエースになり得ると考えたのがケチの始まり。

ダルビッシュが素晴らしい素質を持った投手であることに異論はないが、予選初戦のキューバ戦は、軟投派の和田、あるいは成瀬を先発させるべきだったし、逆に予選の韓国戦を力でねじ伏せるタイプのダルビッシュに任せるべきだった。

キレのある変化球を武器に、制球もよく、打席でタイミングが取りづらい和田や成瀬の方が、バカみたいに振りの鋭いキューバ打線をかわすには適しているし、互いのチームのことをよく知り尽くし、常にがっぷり四つの試合展開になることがほとんどの宿敵・韓国をダルビッシュが力で押さえることが出来れば、メダルをかけてもう一度本戦で当たる時に、前回力負けした韓国は「やっぱり日本には敵わないかも…」との迷いが生じ、日本は精神的に優位に立てるというものだ。

精神論、根性論などという不確定要素で判断せず、選手一人一人のコンディションを冷静に見極め、あくまで適材適所での選手起用、ゲーム運びを心がける。

これらは短期決戦で戦う場合、基本中の基本だ。

結果論で言うのではない。

マッチャージャパンだったら、間違いなくそうしている。

昨日のソフトボールの上野の2試合つづけての連投&完投だって、そりゃスポコン的には美談だろうが、歴然とした力の差があるアメリカ相手に翌日の決勝で本気で金メダルを狙うつもりなら、普通絶対あり得ない。

後が無い状況でエース・上野の酷使も致し方なしとも取れるが、昨日のオーストラリア戦は全く投げるなとまでは言わないまでも、早めの投手リレーに持っていくべきだった。

1−0、もしくは2−1のスコアで勝つ以外ない日本にとって、万全のコンディションの上野でなければ、格上・アメリカの強力打線は押さえられないもの。

こんな理不尽な戦い方をしておいて、

「最後は力尽きた…」

では、マッチャー的にはなんの同情も出来ない。

昨日、日本に勝ったアメリカも日本に負けたオーストラリアも、チーム全体の力をうまーく使いながら、“チーム”として戦っていたように見えたが、一方の日本は、チーム力だ!結束だ!とか言っておきながら、結局“個”に頼った試合運びをしているようにしか見えなかった。

延長に入って、翌日の決勝を睨み、あっさりピッチャーを代えてきたオーストラリアとは対照的に、上野以外にあの場面を任せられるピッチャーがいない…すなわち層の薄さを露呈した日本は、攻撃でもあり得ないミスが多かったし、よくもまあ、昨日は勝ったもんだ。

オーストラリアはチーム全体で出せる力を出し尽くした充実感があるので、銅メダルに終わっても選手達はどこか納得顔だったように見えたが、もしもこれが逆の結果だったら、ある意味、日本の敗北というより、上野の敗北にしか映らなかっただろう。

日本人は悲壮感漂うドラマを必要以上に好む傾向があるように思うが、団体競技においてそこまで個人が背負い込まなければならないチームというのは、それイコール、単純に弱いチームってことなのだ。

オリンピックといえども、しょせんは勝負の世界。

金メダルを本気で狙った結果が運悪く銅メダルに変わっちゃっても、それは時の運。仕方ないじゃないか。

マッチャーはもちろんオリンピック選手ではないが、肝心の金メダルがかかる試合で、個人の怪我や疲労のためにチーム力を発揮出来ずに銀メダルで終わる方が、なんだかとっても後味が悪いような気がする。

長きに渡って苦楽をともにしたメンバーと、個人ではなく、あくまでチームとして戦い抜くことが、団体競技において最も悔いが残らず、アマチュア競技としてあるべき姿ではないかとマッチャーなんかは、そう考える。

そりゃドラマティックな方が世間は盛り上がるさ。断然ニュースにもなるしね。

それにしても日本のマスコミは、過剰に“ドラマ”を期待し過ぎる。

本気でその選手が世界で通用することを願うなら、そこが大きな大きな問題だ。

大体、野球でもサッカーでもバレーでもオリンピックの出場権を取ったぐらいで、こんなに大袈裟に報道する国はないんじゃないか?

まだ何も成し遂げていないうちからメダル確実と思わせたり、ちょっと可愛かったり、カッコよかったりするだけで、猫も杓子もスター扱いするじゃない?世界的に見たらお話にならないぐらいの選手でも。

そんなぬるま湯な環境に身を置いたせいでダメになったアスリートが、過去、この国にどれだけいるだろうか?

ダメにならずとも過剰な扱いや報道が、選手達の不要なプレッシャーにはなっているハズだ。

どんなにそれがドキュメンタリー番組になりそうなドラマティックな競技人生でも、世界のアスリート達も同じぐらい…いや、もしかしたらそれ以上にオリンピックの表彰台を夢見て、日夜、練習場で血と汗と涙を流しているのだよ?

そもそも尋常じゃなく頑張るのは当たり前なの、オリンピックという大舞台で世界の頂点を狙うってことは。

だからこそ谷の5大会連続のメダルや、北島が公約通り達成した2種目連覇、女子レスリングチームの活躍はとてつもない偉業なわけで。

来るべきオリンピックのために国民のスポーツへの関心を高めるためには、もちろんメディアの力は必要不可欠だ。

だが、情報を発信するマスコミも、それを受ける我々一般市民も、そして選手も指導者も、そこんとこをきちんと節度を持って考えないと、いつまでたってもスポーツ後進国のままだと思います、我が国は。


さて、最後に野球の話に戻りまして。

散々、否定的なことばかり書いてはみたものの、星野ジャパンは昨日アメリカに負けたことで、個人的には分が悪いと思われるキューバ戦を準決勝で回避することが出来た。

準決勝の相手が韓国になったことは、日本にとってラッキーだったと思う。

だって、準決勝にダルビッシュを持ってくることは、以前から星野監督もメディアに公表してたしね。ここまできたらガチンコ勝負で行くしかない。

で、勝ち上がった暁には、決勝で当たるキューバとアメリカの勝者に和田、成瀬を継投で使えば、あの目を覆いたくなるような貧打を誇る星野ジャパンでも、ひょっとしたらひょっとするかも知れない。

ただ、北京に入って不振が続く岩瀬や村田はよほどのことがない限り使わない方がいいと思うのだが、自分の野球に酔い過ぎている星野は使っちゃうかもな。

まあ、ここまで来たら根性論の野球で果たしてどんな結末に終わるのか、それはそれで楽しみになってきた。

ソフトの方も普通なら負け試合のオーストラリア戦を拾ったラッキーがあるし、なにせ勝負の世界は何が起こるか分からない。ドラマティックなハッピーエンドが、万が一にも待ってるやも知れぬ。

こちとら、それが面白くてオリンピック・ウォッチャーやってるからね。


…つか、こんなに長きに渡って熱く語っといて、女子ソフトも星野ジャパンも両方金メダル取ったらどうしよう?

その時は星野ジャパンに習って、やはり丸刈りだろうか?

やー、それはそれである意味、ドラマティックだわぁ。

じゃ、シーユー。


(※そんなこんなでソフトボールはマッチャーも脱帽のミラクル金メダル、星野ジャパンは順当にノー・メダルだったわけだから、からくも丸刈りは免れたってことでっ!最後まで初志貫徹を貫き、上野の3連投に賭けたソフトに対し、星野ジャパンはあんなに大騒ぎしたダルビッシュを信じ切れず、土壇場で初志貫徹すら捨て去り、見るも無惨な大敗を喫したわけだから、結局最後は、根性を超越した“チームを信じる確固たる力”なのかなあって思いました。星野ジャパンは短期決戦で一番やっちゃいけないことをしましたね。あんだけ自滅してガタガタになった即席チームでは、韓国に負けた時点でメダルなんか取れないですよ。まあ、それでもサッカーの反町ジャパンのダメさに比べたら、全然大したことないですけど。あの世代に使える選手がいないとなると、今の岡田ジャパンでは、間もなく始まるワールドカップ予選はあっさり予選敗退もあると思います。ま、この話は気が向いた時にでもまた膨大な分量で語ります、ハイ)


じゃ、改めてシーユー。


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