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2013/04/16

大千秋楽の本番前にみんなで撮った集合写真の写真写りだけが個人的な心残り

『八犬伝』、おかげさまでとっても無事に閉幕いたしました。



デタラメ大好物な自分が、せっかく青木さんからデタラメな脚本をいただき、せっかくデタラメな魅力に溢れたスーパー舞台俳優・阿部君が主演だったので、自分が舞台で観たい阿部サダヲをこの際だから全てやり切ってもらいました。



20代からよく知ってるけど、改めて凄い俳優…つか、生き物ですよ、無性にワクワクさせてくれますよ、無理を承知であれこれやってもらいたくなりますよ、彼には。

もうね、余裕でポンポン打ち返してきてくれますから。

だからいろんな無茶をポンポン要求出来るっていうね。や、アホみたく楽しかった。



そんな阿部君に引っ張られるように、時に、サポートに回れるぐらいに、時に、タメを張るほど場をかっさらうまでに、八犬士メンバーを始め、全ての俳優さんがその魅力をいかんなく発揮してくれまして、これまでの演劇人生でもそうそうない、とっても素敵なカンパニーでごわした。



転換転換、仕掛け仕掛け、着替え着替え等々、目が回るほど大変な舞台裏を支えてくれた優秀なスタッフさん達にも心より感謝。

なにより劇場に足を運んでくれたお客様には全身全霊で大感謝。



今回の舞台、自分も一幕の前半までちょこっと出演し、出番が終わるとその足で客席最後尾に直行し、全ステージを観劇いたしまして。

烏帽子をかぶった殿様の格好で客席でダメ出しのメモを取るのはなかなかに疲れましたし、気づかれたお客様にはなかなかに驚かせてしまいましたが、なんとしてでも最後まで見届けたかった守りたかった、そんな舞台でした。


一回、プロジェクターに烏帽子がかぶってしまい、一瞬舞台に烏帽子の影が出てしまったのはさすがに反省しましたが。


だって、あれ、びよーんって長いんだもん。俺のせいじゃないよ、びよーんって長い烏帽子のせいだよ。



自分が若い頃、劇場に足を運び出した時は、なにせ劇場というところは、「これからなにが起きるのだろう?どんだけおかしな人達が現れるのだろう?」という独特な熱気を帯びたワクワクゾクゾクに包まれた猥雑な空間でして、なので、自分なんかはどんな立派な劇場でも、そんな芝居を作って客席に届けたいと常々思ってるクチでして。

客席に響くほどに猛々しく生の太鼓ドンドコ鳴らして、空中に光る珠が飛び交って、それが急に円を描いて主演を囲んでバーン!とタイトルが出て、人の影が獣になって、刀から舞台全面に水しぶきがほとばしって、幕が飛んだら阿部君が天守閣のしゃちほこにしがみついてて、阿部君と尾上の斬り合いが急に太鼓合戦に脱線して、八人の犬士どもが名乗りの最中、勢い余ってストンプし始めて、犬士じゃない田辺さんがついついそこに割り込んで、唐突に血なまぐさくて、チャンバラもいっぱいあって、死んだ八犬士が敵としてゾンビになって蘇って、ラストはなんだか雪降って、すっからかんの舞台を役者が悠々去って行って、一人戻ってきた主演が背負ってきた『完』って書かれた幕をバっと広げて完膚なきまでに終演!…みたいなデタラメエンタメ系は今回の八犬伝でやり切りましたが(正直、青木さんに軽く怒られるんじゃないかって若干心配しましたが喜んでもらえて良かったス)、またタイプの違ういろんなワクワクゾクゾクをね、これからも自分なりに頑張って作っていきたいと思ってますよ。



どうぞ演劇をこれからもよろしゅう。




じゃ、シーユー。


★舞台「八犬伝」をご覧になったかた、あのシーンのあのセリフ、あの人、あの演出、音楽、殺陣などなど、熱い感想をぜひともメールでお寄せください!

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